極楽寺だより 795
本日、母である極楽寺第三世・高橋妙恵の三十三回忌を迎えました。
私にとって母は、今の自分につながる素養の礎をつくってくれた、大切な存在でした。
三十三回忌を迎え、母のことを思いながら、「何か写真を一枚載せよう」とスマートフォンの中を探してみました。
ところが、当然ながら母の写真がありません。
考えてみれば、母が亡くなった頃は、ようやく小さな携帯電話が普及し始めた時代。もちろんスマートフォンなどありませんでした。
今では、日々の何気ない出来事までスマートフォンで撮影し、何年も前の写真をすぐに取り出すことができます。それが当たり前になっているだけに、「そうか、母が亡くなったのは、その前だったのだ」と、あらためて三十三年という歳月の長さに驚かされました。
写真は手元になくとも、母から教わったこと、受け継いだもの、そして今の自分の中に残っているものは、三十三年を経ても変わりません。
今日は静かに手を合わせ、母を偲びたいと思います。
南無大師遍照金剛
